リラックス効果でストレス解消! 入浴で自律神経を整えよう
入浴には身体を清潔に保つだけでなく、心にも良い影響を与えることが知られています。
特に最近では自律神経との関係性が注目されており、入浴によって自律神経を整えることでストレス解消や睡眠の質向上につながるとされています。
今回は、入浴と自律神経の関係や効果、入浴方法などについて解説します。
自律神経の乱れとその影響
自律神経は呼吸や心拍数、血圧などの自動的な身体機能を調整するために働く神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つの部分があり、交感神経は身体を興奮させて心拍数や呼吸数を上げ、血圧を上昇させます。
一方、副交感神経は身体をリラックスさせ、心拍数や呼吸数を下げて血圧を下げます。
この自律神経が乱れると身体のバランスを崩すことがあり、様々な症状を引き起こします。
例えば、交感神経が優位になりすぎるとストレスや不安、不眠、高血圧などが引き起こされ、副交感神経が優位になりすぎると消化不良や低血圧、倦怠感などが引き起こされることがあります。
自律神経の乱れを改善するためには、生活習慣の改善が必要で規則的な食生活や適度な運動、ストレスを減らすためのリラックス法などが有効です。
そして入浴も自律神経のバランスを整えるために効果的で、副交感神経が優位になりリラックス効果が生まれます。
湯船に浸かることで身体が温まり、心身ともにリラックスしやすくなるので日常生活で手軽にできる自律神経を調整する方法の1つなのです。
入浴と自律神経の関係性
入浴で身体が温まることで血管が広がり、血流が良くなります。
このため、筋肉の緊張が緩和され交感神経が抑制されるので、ストレス解消や疲労回復につながります。
入浴中に行う深呼吸などの呼吸法も副交感神経を刺激するため、自律神経を整える効果があります。
また、水圧による血行促進の効果もあり、血管を広げることで血液循環が促進され身体の不調を改善する効果も期待でき、浮力によって筋肉や関節が和らぐことでもリラックスになります。
その他には、身体を温めることで免疫力を高める効果もあります。
体温が上昇することで白血球が活性化し、病原体と戦うための免疫機能が向上するため風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも役立ちます。
夜のお風呂で眠りを改善
入浴は、睡眠の質向上にも効果的です。
副交感神経が優位になることで身体がリラックスし、心拍数や血圧が下がって入眠しやすくなります。
湯船に浸かることで身体が温まり、体温が下がるときには副交感神経が優位になるため、身体の内部時計が調整され睡眠の深い段階に入ることができます。
就寝前に入浴することで、ストレス解消と睡眠の質向上が相乗効果を発揮します。
入浴時間は就寝のおよそ1時間前を目安にして下さい。
自律神経を整えるために注意すべき入浴方法
入浴で自律神経を整える効果を最大限に引き出すためには、湯船に浸かる時間や温度、お風呂上がりのケアなどに注意が必要です。
熱いお湯は血圧や脈拍を高めて交感神経を優位にしてしまうため、リラックスできずに疲れがとれにくくなります。
さらに、長時間浸かっていると大量に汗をかいてしまい、脱水症状やさらなる疲労の原因になります。
湯船に浸かる時間は個人差がありますが一般的には10〜15分程度が適切とされています。
湯船の温度は体温より1〜2℃高めが理想的で、42℃以上のお湯は身体に負担をかけるため避けた方が良いでしょう。
また、お風呂上がりには肌をしっかりと保湿することが大切です。
熱を出している時や体調によっては入浴をしない方が良い場合もあるため、個人の体調や状況に合わせて入浴して下さい。
入浴で自律神経を整えて健やかな生活を
このように入浴は、身体を清潔にするだけでなく自律神経のバランスを整えストレス解消につながり、就寝前に入浴することで睡眠の質向上効果が期待できます。
湯船に浸かることで筋肉の緊張が緩和され、副交感神経が優位になってリラックス効果が出やすいので、ぜひ毎日の入浴を大切にして健やかな生活を送りましょう。